活動の報告

夏休み中の子どもの様子

夏の短い北海道の子ども達にとって、夏休みは自由に一日を過ごすことができ、昔の子ども以上に楽しいことのようです。日頃は子どもと言えども大忙しの日々、少しでも気を許すことができる休みの日々は最高に嬉しい事のようです。

しかし、ダイナミックな活動が少なく、強制的に動かされることがなくなり、楽しいことばかりで過ごしてきた子ども達は、いつもの様な活発な姿がなく、動きが鈍り、その上やる気も落ちて、なかなかうまく体が動いてきません。驚くほどです。

大人と異なるのは、動いているうちにだんだん動きが良くなり、気持ちも変わり、最後のリレーではいつものように頑張る姿がありました。2週間ほどの活動休止でこのような状況ですから、日頃あまり活動しない子どもはその違いすら感ずることもなく、動くことを嫌い、動くことが辛くなり、動けないからだになり、からだが大きく変化していくと考えられます。

大人はしばらく動かないと調子が悪くなりますが、子どもは日常的な動き不足だけでは発育途上ですから気がつかないでしょうし、「調子が悪い」など感ずることもありません。しかしそれが続くことで、「風邪をひきやすくなる」など弱いからだになっていきます。気がついた時には、病気に対する抵抗力が弱い人になります。

動き不足からくる毛細血管の不活発さが問題視される中、妙に納得できるのは、動きの足りない子どもが少し長い連続運動をすると息も絶え絶え、ぐんなりするのは毛細血管が不活発なための酸素不足が影響していることが分かります。大人も同様です。或は脂肪のつきやすいところが「むずがゆく」なることもあります。

運動不足の子どもがからだがかゆいと泣いたこともあります。酸素不足の辛さと毛細血管が開いてむずがゆくなるのでしょう。私達高齢者も少し長い連続運動をすると脂肪がつきやすいところがむずがゆくなることを経験します。毛細血管が詰まっているなーと感じます。

そのように運動は、全ての年齢で必要なだけではなく、重要な健康管理となり、健康長寿につながる大きな課題です。子どものからだづくりでは、人のからだとして、また発育発達途上にあることを重要視しながら、正しい動きを身につけていくことが重要です。何よりも動くことを喜ぶからだとこころづくりが大切です。そんなことを意識しながら、子どもが喜んで運動している姿を見ることを指導陣は喜びとしています。

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