活動の報告

春から始めたいからだづくり

2017/03/09

子どものからだが危機状況という中で、低年齢からのスポーツが盛んになり、様々な問題が提起されながらも子どもの興味が専門的なスポーツ参加を希望することで保護者は対応に苦慮する時代です。

私達が行う子どものためのスポーツは、まず低年齢の自由な遊びから徐々に発育発達促進となる運動をすすめていきます。当然、子どもの欲求からくる高学年のスポーツ志向は止められません。しかし、それも専門(偏ったスポーツに向かうことを専門という言葉でいうような気がします)ではなく、学校体育の中で進められる内容に即したものであってそれ以上のレベルではありません。スポーツ種目を行うだけでもありません。

子どものからだを見ていれば、今何が必要かが分かります。勿論その中で、あるスポーツに向いている子もいますが、そこに一気に向かってよいものかは見定めなければなりません。ハイレベルで活躍する選手たちの子ども時代の情報が極端に偏った見方を示す場合がありますが、実は色々な運動をしている中で特にそのスポーツに向いていて自然にその方向へ進んだ経緯がみえます。

ジャンプの選手が小さい頃バレエをしていた、テニスの選手は野球をしていた、野球の選手は陸上競技をしていたなど沢山の情報があります。私達の指導の中でも、初めはダンス、次陸上、そしてサッカーをやり、選手が怪我だらけでも彼だけは怪我をせず不思議がられたといいます。そして高校で陸上競技、大学では十種競技の選手、今お父さんになっても仕事の合間にグラウンドを走ってからだづくりをしています。こんな生き方が今求められています。

小さい頃から偏ったからだ使いをして怪我をしながらスポーツを続け、社会人になってスポーツをしなければよかったなどという話を聞くと悲しくなります。

そんな後悔はしたくない。小さい頃から、自分のからだとこころをつくりながら運動を続けていく中で自分のからだと対話ができれば、どのような運動を好み、どのようなやり方で、どのくらい続けていくか、そしてそれは健康と体力づくりとして長く継続できるようにすすめられるのか否かを自らの判断で見極めることができるようになります。それには小さい時から自由で伸び伸び運動を継続できる場を見つけることです。

跳び箱、鉄棒、マット運動を基礎基本運動と間違う人がいますが、それらは基礎基本の運動体験を、年齢にふさわしく経験していれば、その結果できるようになるものなのです。だから小学校の体育教材にあるわけで、誰でもできるはずのものなのです。小さい頃から、人間が本能的に持つ動きを、自分で自由に運動する中で作り上げていく「動き」であり、本来本能の力を妨げられずに育てば、マット運動も自由にできて、鉄棒もぶら下がればすぐに逆上がりができ、跳び箱を前にすれば自然に跳べるのが理想です。

練習しなければできない子が多すぎることから、或は練習してもできないので、習えばできるかと運動教室などにゆだねているわけです。年齢並みに成長していれば、自然にできるものなはずです。それが私達が考える「からだづくり」です。重心の位置、筋肉の使い方、リズム感養成、しっかりと足の裏を踏み込むための様々な動きづくりを入れながら身につけていきます。

また長く運動を継続できることにつながります。

タップダンスもよい運動です。親子でできるのも魅力ですし、下半身強化とリズム感養成に最高です。ご相談ください。

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