活動の報告

円山陸上競技場での活動終了について

5月7日から始まった陸上競技で健康・体力づくり活動が終了しました。火曜日・金曜日各20数回の活動ですが、子ども達の体力強化とからだの使い方の変化には目を見張るものがありました。指導陣も子ども達からたくさんのことを教えてもらいました。まず、現代っ子は相当の力を持っているということを私たち大人が見逃しているという事実を色々な場面で見せてもらえたことです。

他のクラブの活動を見ていると、グラウンドを何周も何周も、時には泣きながら走る子ども達の姿をみて、可愛そうになるのですが、一方そんなにも走り続けることができるのが今の子ども達であるということです。私達の子ども時代には想像もできない低年齢からの専門化です。日本陸連でも小学生どころか中学生でも専門化することへの警告をしています。長い間のデーター、経験からすると問題視しないでいられないのだと思います。

一方で、子どもの運動不足が運動どころか動き不足とまで言われる現代社会の中の子どもを考えれば、好きなスポーツに興ずることを止めることもできません。従って活動時間、回数、プログラムの問題と指導者の考え方が問われます。

そんな中で本年度は子どもから教えられたことがたくさんありました。参加の子どもは色々なタイプがあります。他のスポーツに夢中、上手、活動回数が多い、活動量が多い、その上で基礎基本的な動きづくりも学べるしあそび要素があると考えて参加する子、運動は好きだが太めで他のスポーツには参加できないが、汗を流して運動に挑戦したいと考える子、好きな時に参加してそれなりに動いて快感を得たいと考える子と3タイプがあります。それぞれに満足してもらいながら、からだの使い方(特に姿勢と歩き方)と健康・体力づくりに興味関心を持ちその成果を出す努力ができるように動きを通して学んで欲しいと願って活動しています。

少しの動きで膝が痛い、踵が痛い、足首が痛い、ボールを投げれば肩や腕、肘が痛いと訴えます。歩き方(足の運び方)、動き方、足の指の使い方、膝のあげ方、肩や腕の動かし方など小さな動きについての説明を繰り返しながら終わりごろには各自それぞれ動きづくりに納得しながら終えることができたことは指導者たちの満足感になります。また、痛かった箇所が治り元気になればそれに越したことはありません。そしてまた来年来るからねーと子ども達、保護者からの感謝の言葉にもそれぞれの納得感があったことが分かります。

月1回程度の情報を流しますが、その内容は、動きづくりのみに終わらず、生きる力につながる情報も入れていますので、この会の活動を幅広く理解していただいていることが分かり嬉しく思います。次年度春からまた活動が出来るようにこの冬を乗り越えたいと思います。他学校での活動もありますので、ホームページを見て参加できる日、場所があればいつでもいらしてください。

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