活動の報告

円山競技場「陸上競技で体力づくり」活動

不安抱えて週1回、遅く始まったこの活動も10月第2週で活動が終了します。学校で行われるからだづくり塾も新たな募集をしないまま進んでいます。従ってどこも参加者数が少ない状況のままです。この冬へ向けてのからだづくりがどんなに重要な問題になるかは、子ども達の動きや体力低下を見れば何としてもここで低下したものを補っていかなければこの後の発育発達にも影響が起きるのではないかと気になります。

それは子どもたち自身が気が付き、何とかしたいと行動や心に不安が見られます。行う動きについてはいずれも頑張りますが、頑張り切れないことがみんな気が付いています。可哀そうになります。心肺機能の低下がそれだけに収まらず、心にも影響することに問題を感じます。外で行うこの場所での活動は、室内で行うよりも好影響があります。だからこそ気が付くことも多いのです。鴻城小学校では夏場は外ですので、長い自粛から6月より始まりましたが、子ども達の様子を見てはじめはびっくりしました。動けないだけではなく、心が乗ってこないのです。

遠い昔の、私が選手時代の経験ですが、冬の室内で行う寒い中での狭い動きの運動、それでも熱心に高い目標をもって練習を重ね、その頃の少ない情報の中で用具も場所もない状況下冬の練習を乗り越え、春にしかも本州よりも遅い4月走り出すと重いからだ、ままならないからだの動き、何よりも連続運動が多くなるので胸が痛かった。息が苦しかった、情けなかったことを思い出します。こんなはずではない、沢山練習した、細かな技も上達した、それなのになぜ昨年よりもよく動けないのか?悩みました。部分練習だけでは全体連続運動がなかなか出てきません。そんな状況は走り込みを継続して1か月位かかりました。北海道は半年雪でしたから、遅れをとると本州人には追い付くことが大変でした。子ども達のからだにその時のことが重なります。

今、子ども達は頑張りたいのに何としても頑張れない自分と戦っている様子が見られます。ここに参加したからこそ自分たちが気が付くのですが、ここで動かなければ気が付かないのです。体力低下、なんだかわからないけだる さ、やる気が出ないもどかしさ、それに気が付いただけでも良いかと思うくらい、頑張りますがすぐにもしゃがみ込みます。

プログラムの工夫も必要で、長い経験から色々やり方を変え、子どものからだの変化を見ながら意欲減少しないように勧めます。例えば11日は小雨が収まるか心配しながらの始まりでしたが、天の神様が子ども達のためにそれ以上降らせませんでした。とにかく「走る」といえば「えーっ?」というのですが、走り出せば力が湧いてくる様子が見えます。

私は低学年担当ですが、十分な準備運動後、50M程を3往復といえば「えーっ!」戻ってくると皆しゃがみ込みました。もうダメなの?と問えばだめだーといいます。去年から来ていた子がほとんどですが、グラウンドは400M,最後は3週、5週まで走った子もいたでしょう?何Mになるのと聞けば、1200M,1500Mと。今は50M 3往復グラウンド1周にもならないよといえば納得。体力低下しているよね?気持ちも低下していない?と問えば腰を上げます。さてそこで、一休みしたからこの位は走れるよと言いながら、2往復指示、軽く走れます。そこから少しずつ距離を短くして往復競争数回、スキップなどリズムから走へ繋ぎながら動きを早くしていくことで徐々に動きが出てきます。このように発育発達中の子ども達は、体の奥にしまい込んでしまった力を出す機会を失ったことで動けないだけであり、場を与え、順序良く引き出していけば、楽しく動くことが分かります。

後半行った長縄跳びは、20分以上跳びっ放しです。ものすごい運動量です。これだけの跳躍運動を続けることは指示されてはできません。楽しく、しかも自分たちで工夫して、跳べない原因を少し助言するだけでいつまでも跳んでかなりの運動になっています。翌日運動会だというので、動かない子が明日筋肉痛になるといえば、種目が少ないし寝れば治るといいました。終了時間になっても自由運動はやみません。あたりは暗くなりましたので、ボールも見えませんがそれでもやめません。

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