新年の活動報告
2019/02/04
新しい年になり、からだづくり塾活動を待っていた子供たちが、水を得た魚のごとく大騒ぎ。
先にご連絡の通り、各開催校の活動が始まりました。布上が担当する小学校も10日より始まりましたので、そこで感じたことを報告いたします。1年生の男子でまだまだ幼稚園生並みの子ですが、私の顔を見たらすぐに「あけましておめでとうございます」といいました。これまでの彼から想像もつかないことでびっくり。そして同学年の男子に、にこにこしながら「久しぶりだねー」と声をかけ、嬉しくて仕方がないという表情で語りかけているのです。ボールをもってやみくもに走り出しました。目的的ではない低学年の動きです。つまり、ボールを蹴ろうとか投げようとかするのではなく、ただボールを持ってあちこち走っているのです。もうからだが動きたくて仕方がなくて、こころも弾みどうにも仕方がないという様子です。
こんな様子を見ながら、今どきの子どもはこのように自由に運動することができない環境にあることを可哀そうに思いました。いつもより5分自由時間を延ばしながら子ども達の様子を見ていましたが、止まることなく動き回っていました。細かな動きの確認を準備運動として行ない、グループ分けをして先頭の動きについていく心拍数を上げる運動に入り様子を見ていましたが、運動不足を感ずる息切れが目立ちました。息を弾ませる子ども達を座らせ、いつもよりも息が苦しかった人を確認したところ半数以上が苦しかったといいました。中には、目に見えて太ったために動けなかった子もいて、休みに入った僅か20日の間に動きがスムースにできなくなっていました。
大人なら感ずるお正月の間の運動不足が、子ども達にも感じられることを考えると「高齢者のロコモティブシンドローム」だけではなく「子どものロコモティブシンドロームが問題」という発言がもっと大きく取り上げられるべきだと思いました。この活動に参加する子ども達、あるいは家族でスキーなど休暇中に活動的な生活を送った子ども達は、運動不足をからだで、こころで感ずることができます。従って、運動不足を補うやり方を説明してから何時もの挑戦的な動きづくりに入ると、いつもよりも真剣に取り組み、すぐにも息使いが整いました。やはり常日頃から運動に参加しているとからだの調整ができるものだと感心しました。毛細血管がうまく開いてくれるには、運動が習慣化されなければならないことを教えてくれます。この冬は風邪をひかないように楽しく運動に挑戦させたいと思いました。追い込まれるスポーツの練習と異なり、のびのび行うこのような活動が少ないことが子ども達を運動不足に追い込んでいると思います。子ども達は動きたいのです。運動をしたいのです。