指導上の悩み
2019/09/27
子どものからだがおかしいといわれて、退職校長たちが集まって作った「子どものからだを考える会」から37年目、市内20校から活動が始まりました。休日退職教員、現場教員が集まり問題意識を持ちながら始まりました。現場での体育指導に問題を感じた退職者たちの考えることは、現場に入りその学校の職員と共に「小学校体育」を改めて見直しながら指導方法を伝えていこうということでした。私布上は、まだ現職、一番忙しい年齢でもあり、しかも体育専門の短大におりからだが休まる間もない生活でした。しかし大先輩に呼び出されて、協力せざるを得ませんでした。退職してまで子ども達の事を考えてくださる元教員5人ほどの皆さんに頭が下がる思いでした。休みもない私の生活の中に余分な仕事が入り、指導者の手配だけでも大変でした。学生たちの手を借りるにしても、体育の学校であれば休日は大会が入りまた練習も毎日の事でしたので苦労でした。ここまで数限りない問題が起きてはやっと解決、しかしまたもや次々と難問が降りかかりました。以来37年、20校から今は4校で週6回開催、円山競技場での半年間の活動も入れて、毎年少しずつ減りながらも絶やすことなく諸先輩の遺志を守って継続しています。
そんな中で気が折れそうになるのは、子どものからだが危機状況と文部科学省からの文書が各家庭に配布されたのは、孫が小学校中学年くらいの頃ですからあれから15年以上経過しています。その間私達は子ども達のからだを見ながら活動内容を変え、名称も変えながらプログラムを検討してきました。大学教員が共に活動に参加し、研究面からの応援もありましたが、今はその必要もないくらい研究しながら組まれるプログラムも変化し指導力も上がってきています。
一方子どもの方は、なかなか直せない肩猫背、腰猫背、肘のそり、背骨が曲がっていることで、重心バランスがよくないために運動が上手くならないだけではなく続ける力がないので根気や挑戦力がなかなか生まれてこないことが気になります。お腹にブクブクの脂肪がある為に、反り腰の子も多く、体幹強化どころではありません。発育発達途上ですから力はありますので、がむしゃらに走り回りますので、一見元気に見えますが、中学期の一番大事な時期に動くことから離れてしまう可能性が大です。一週間に一度の90分のみでは直せない、「生活習慣」による悪影響が大きく、そのうえ休めば1ヶ月に2度3度の挑戦では変化なしが当たり前となります。保護者と一致団結しながら、朝晩の運動を決めて行うくらいの努力が大事ではないかと考えます。
昔は朝から掃除、布団の整理、石炭運びなど家事手伝いがありましたので、朝食前の運動となりました。寝る前の家事手伝いも色々ありました。雪国ですから、秋は薪割、冬は雪かき、今はそれがないならば改めて運動を考えなければなりません。これからまたゆっくりとプログラムを考えますが、今宿題になるように春から継続している運動がありますのでそれを日常化するように指導したいと考えております。スポーツ選手になるためではありませんが、健康長寿、病気にならないために、子どもの身近な事を考えれば「風邪をひかない」「伝染病にかからない」をまずは目標としながら冬に向かいたいと思います。