からだづくり塾・陸上競技で体力づくり活動報告
国の方針も変化し、学校も運動会や修学旅行も行われるということで少し胸をなでおろします。しかし、数字から見ると感染は続いていますから気を許さずにこれまでの「感染予防策」は習慣になるまで継続した方が良いと思われます。
子ども達の様子ですが、小学2年生の口から「体力低下している」と聞くようになりどうしてあげたらよいのか考え込みます。やる気はあるのですが、繰り返しの運動が始まるとすぐにしゃがみ込んでしまいます。どうしたのと聞けば、続けられないといいます。指導の立場から見れば、本当にできないのかふざけているのか、怠けているのかが分かりません。何故ならば、おしゃべりだけは続くのです。まるで高齢者の昼カラのように、その場所まで歩く、また遠距離でも車で出かけられる、更に歌う力はあるけれど感染を避ける力が、つまり本当の底力がないことに似て、子ども達も成長真っただ中なので一見体力低下が見抜けません。
元気に大声でおしゃべりしている姿だけでは、体力低下など気が付かないと思います。しかし少しの運動でも繰り返し行うと座り込むのはまさしく今まで見ない光景であり明らかに体力が低下しています。このまま秋冬に向かい例年通りインフルエンザが流行期に入ればどのようになるのかが心配です。予防接種や治療すればよいと言えないのは、益々ウイルスが強くなっていくと予想され、これまで以上に学級閉鎖、学校閉鎖が当たり前のようになっていくのではないかと不安になります。
これは体力だけではなく、大人達も感じている「コロナ鬱」で、やる気がなくなり、やっても集中できない、そんな姿が子ども達にも見える集中力の欠如は学習にも大きく影響していると教員達が心配します。
孫娘と甥っ子がコロナ最前線で医療に励みんでいます。甥っ子は帰宅すれば両親に感染するかと部屋に閉じこもりながらの生活でしたが、今は落ち着き検査結果も陰性とか、かからない人はかからないのですね。二人とも幼児期は近くの公園で毎日元気に遊び、難しい受験期も文武両道、子ども時代からスポーツに励み、そのうえで医療関係に努めて3年目です。子ども時代から元気でない人が、発育途中で急に元気な子に変わることはあまり見かけません。子どもの頃から元気な子は、発育も順調で、病気もせず成長していくのがごく普通の姿です。なにがしかの事情で病にかかることは例外的にあっても、多くは子どもの頃からの延長線上で高齢まで元気な人が多いです。
2歳児から90歳までの人達に長く動きづくりの指導をしてきていますが、多くの方々から学ばせていただいたのは、日ごろからの健康管理が行き届いていて、考え方もぶれない、自論のもとに自己判断して行動できる方々ばかりです。
きたえーるで行う2歳から小学校6年生までに活動では、幼児から小学校6年生、個人的にその後も今は高校生まで成長を見届けることができていますが、幼児期から継続的にみると、発育発達が順調で、それを促進するためのスポーツを自らの力にプラスして成長している姿が見えます。立派な人としての成長ぶりを見ると、スポーツに限らず他の部活動(最近は吹奏楽部が多い)でも意欲的に参加している姿がほほえましく誇らしく思います。何かに夢中のなれるということは、彼らにとっては大きな財産です。
コロナ禍で考えさせられることも多く、コロナに負けないということの一つに、ここから学ぶべき多くのことがあったと思い、この半年を無駄にしないためにも「ウイズコロナ」をもう一度考え、見直していきたいものです。